「 悪い子どもなんて、いないんだ。 」

フラナガン神父の理念 を もとに

 神戸少年の町は戦後、戦争で家庭を失ったこどもたちのための施設としてスタートしましたが、現在では、様々な事情によって入所してきたこどもたちが仲間と共に一緒に生活しています。2001年に大改修工事を行い、少人数でのグループホームを採用することで、より親密な人間関係の中で、愛着と信頼関係を築き、子どもたち一人ひとりが安定した成長を図れるように取り組んでいます。そして、できるだけ快適に、またそれぞれの能力や興味を活かして楽しく過ごせるように、こどもたちと職員が話し合いながら、日々の生活を送っています。

設置認可
昭和23年7月1日
定員
70名
施設長
伊東 鉄也
養育形態
ユニットケア

神戸少年の町の特色

 神戸少年の町は、1948年(昭和23年)に佐々木神父により設立されたカトリックの施設です。淡路島を眺める高台に位置し、たくさんの自然と広い敷地の中で、こどもたちは毎日のびのびと遊んでいます。2001年(平成13年)春、「家庭的養護と個別化」の流れから、本園をユニット制にして6ホーム(各ホームに玄関・台所・浴室・リビング・個室)を採用することで、「こどもたち一人ひとりを家庭的な養育環境の中で大切に育てよう」と取り組んでいます。
 グループの構成は、幼児から小学生のグループ、幼児から高校生のグループ、小学生から高校生の6グループになります。こどもたちは必要に応じて、スポーツ活動や学習塾等の利用も可能で、また家庭体験を主体に里親や分園を積極的に活用した取り組みも行っています。そして、様々な地域支援・連携などを通して地域に根差した存在となっています。
 職員には、特定の大人が、継続的に関わりを持つこと、質の高い専門性が求められることから、定期的な研修会を行っています。そして食事面においても、こどもと共に嗜好調査やメニューについて相談し、調理と支援職員の連携を図ることで、食を介してこどもたちの健康管理や情緒の安定に努めています。

児童養護施設とは、児童福祉法第41条によって定められた施設です。

児童福祉法 第41条
児童養護施設は、保護者のない児童(乳児を除く。ただし、安定した生活環境の確保その他の理由により特に必要のある場合には、乳児を含む。以下この条において同じ。)、虐待されている児童その他環境上養護を要する児童を入所させて、これを養護し、あわせて退所した者に対する相談その他の自立のための援助を行うことを目的とする施設とする。